三原市三原市総務課 清水逸司
今回は、10月7日に行われた「瀬戸内海クルーズ&佐木島体験」に参加したときの様子を紹介します。
港のにぎわいを創出する事業を手掛ける、みなとオアシス三原運営委員会により主催された今回の事業。
午前10時、市内外から参加した43人が、海上でひときわ目を引く海賊船「バイキングエース」に乗り込みます。参加者の9割は市外からの参加です。
三原港を出発し、宿祢島を横目に見ながら岩子島(尾道市)へ。岩子島と向島とを結ぶ橋の下をくぐり抜け、佐木島で昼食を取りました。
佐木島では、“歓迎”の横断幕とともに、ボランティアガイドの皆さんが出迎えてくれました。ガイドの皆さんの話を聞きながら島内を歩き、ストレス発散に効果があるとされる砂浜ウオーキング体験をしました。昼食は、三原のタコや佐木島のわけぎ・ひじきなどで作った「さぎしま御膳」。空と雲、行きかう船を眺め、波の音を聞きながらのランチタイム。島独特のゆるやかな時間の流れに心癒やされました。
再び船へ。佐木島と小佐木島との間の海域は潮の流れが非常に早く、所々でうず潮を見ることができました。鳴門まで行くことなく、うず潮を見ることができるのは新たな発見でした。
その後、NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった小島を眺めながら、日本一の斜張橋といわれる多々羅大橋の橋下へ。高さ226mにも及ぶ橋塔を真下から眺めることができるのは、海上でしかできない体験です。通過するときには、乗客から歓声が上がりました。
そして、最後のスポットである古城島(甘崎城)へ。日本最古の水軍城と呼ばれる甘崎城は、その昔、村上水軍が根城を構えたとされています。歴史でよく聞く“倭寇”とは、この村上水軍のことだったのではないかとのいい伝えが残っているそうです。
全ての行程を終え、船は一路三原港へ。
島と島を結ぶ橋や航路は、人と人をも結びつけます。海と島によってつながった交流を満喫した一日となりました。
この文章は、「びんご経済レポート」に掲載した内容を一部変更し、掲載しています。 |