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名物!たこと地酒
美しい瀬戸内海で獲れる海の幸は絶品! なかでも三原は、瀬戸内でも有数のマダコの産地として知られています。潮の流れが速く、きれいな三原の海で育ったタコは、プリップリの歯ごたえと、噛みしめるほど豊かな旨みを堪能できるブランドタコ「三原やっさタコ」として目下、好評売り出し中!
自慢の名産品を、銘酒の誉れ高い地酒「醉心」とともに味わってみてはいかがでしょう。
三原は瀬戸内有数のマダコの産地
- 独自のタコ文化が息づく、タコのまちへようこそ!
- 三原の海は、瀬戸内でも有数のマダコの産地。タコは大変きれい好きな生き物で、水温が安定していて、砂場と適度な岩場がある水のきれいな環境でないと生きることができません。三原の海はタコが生息していくのに最適な環境が整い、江戸時代からタコ漁が盛んに行われてきました。タコ漁は代々世襲によって引き継がれ、禁漁期間を設けるなど、三原の漁師たちは漁場を大切に保ちながらタコと共存し、独自のタコ文化を育んでいます。
三原のタコがひと味違う理由
- 豊かな自然に育まれた海の恵みを堪能しよう!
- タコはエビやカニ、シャコ、魚といった高級食材を好んで餌にする美食家です。広島県でも有数の多島美を誇る三原の海には、岩場が多く、タコが大好きな餌がたくさん集まってきます。そんな美味しい餌を食べて育つ三原のタコは、生育も良く、肉厚で旨みが濃厚。また、三原の海域は潮の流れも速いので、タコは流されないようにと岩場に足をしっかり張り付け踏ん張っているため足が短く、太くなり、食べた時にプリプリッと引き締まった歯ごたえを堪能できるというわけです。
高品質ブランド「三原やっさタコ」として売り出し中!
- 三原やっさタコ」は、見た目も味も、鮮度も抜群!
- 三原のタコの主な漁法は、タコの体に傷が付きにくいタコつぼ漁。全長約100mのロープに100個ほどのタコつぼを付け、漁業者ごとに決められた海の底に数10m間隔で沈めて行われます。この時、ブイなどの目印は置かないので、漁をするには長年の勘と経験がものをいうといいます。獲れたタコは、すぐに塩水で洗い、選別し、真空パックにしてから急速冷凍するため、出荷先ではいつでも獲れたてと同じ状態のタコが食べられると好評です。三原市漁業協同組合では、三原で獲れるタコを地元の伝統行事「三原やっさ祭り」にちなみ、「三原やっさタコ」と名付けてブランド化。毎年8月8日を「タコの日」と定め、タコの供養式や料理教室、音楽祭等のイベントを開催しています。
食べ方いろいろ!三原流タコの楽しみ方
- 揚げたて!アツアツの「タコ天」を頬張ろう!
- タコのまち三原を代表するグルメといえば、なんといってもタコ天です。アツアツの揚げたてを頬張れば、カリッ、サクッとした衣の中に、噛むほどに旨みがにじみでてくるタコがゴロッと。一口ずつ食べやすいサイズにカットしてあるものから、足を丸ごと1本揚げたジャンボサイズのものまで、様々な味、食感が楽しめるのも産地ならではです。
- 気張らずパクッ!三原のB級グルメ王といえば「タコ焼き」
- 老若男女を問わず人気のタコ焼き。タコのまち三原のタコ焼きは、外側はカリッ、中身はトロッとした生地に、プリッと大きなタコが入って、市民にも広く愛されている庶民の味です。定番のソース味から、ダシ、塩、キムチ味まで、お店によって様々なバリエーションが楽しめます。
- お酒がすすむ!鮮度抜群の「タコ刺し」
- 三原のタコを思う存分堪能したいなら、三原を代表するタコ料理専門店へ。定番のタコ天やタコぶつ、タコ釜飯はもちろん、活きのいいマダコを生のまま食べるタコ刺しまで味わえるのは、ご当地ならではの醍醐味です。漁協から直接仕入れた活タコをさばき、一旦熱湯にくぐらせて霜降りにしたタコの薄造りは、一生に一度は食べておきたい逸品。地元の銘酒「醉心」を飲みながらいただく、贅を尽くしたタコづくしのコース料理もオススメです。
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- タコの旨みが染み渡るほっこり「タコ飯」
- タコの風味と旨みがお米にしっかり染み込んだタコ飯は、タコのまち三原を代表する伝統料理です。もともとは漁師が獲ったばかりのタコを船上でぶつ切りにして、ご飯と一緒に炊き込んで食べたという漁師飯。三原市漁業協同組合では、そんな伝統のタコ飯を道の駅「みはら神明の里」などで販売しています。JR三原駅では、昭和28年から販売している駅弁の「たこ飯」も大人気。タコから出た出汁でほんのり赤く染まったご飯が食欲をそそります。
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お土産もやっぱりタコ三昧!
- 炙っても、タコ飯にしても美味しい「開きタコ」
- 潮風になびく干しダコは三原の海岸通りの風物詩。足を開き、ユニークな形で売られている「開きタコ」は、適当なサイズに切って炙ればお酒のおつまみにぴったりです。また、ご飯と一緒に炊き込みタコ飯にしても風味がよく、お土産にも喜ばれます。
- お米と一緒に炊くだけで本格的な「タコ飯の素」
- お米と一緒に炊くだけで、風味豊かな本格的タコ飯が簡単に作れる「タコ飯の素」は、お土産に喜ばれる優れもの。その他にも、そのままでも煮付けにしても美味しい味醂ダレに漬け込んだ「たこ楽天」など、お酒のおつまみにもよく合う加工食品は、タコ好きならぜひ買っていきたい逸品です。
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- 呑めば瀬戸内の風景が広がる「たこ酒セット」
- 日本画の巨匠・横山大観がこよなく愛した三原の銘酒「醉心」の清酒に、こんがり焼いたタコイボを入れたお酒「たこ酒」は、呑むほどに脳裏に瀬戸内の風景が広がる酔い心地に。
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- オヤツにぴったり「タコせんべい」
- タコのまち三原を代表する銘菓といえば「タコせんべい」。一味をきかせピリッとした味わいのものから、獲れたてのマダコを100%使い独自の製法で焼き上げたものまで、どれもタコの風味が香ばしく、オヤツにぴったりと人気の商品です。
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- 一度食べたらやみつき!「たこもみじ」
- 広島県のお土産の定番といえば「もみじ饅頭」ですが、三原のもみじ饅頭はタコが入った「たこもみじ」。一口かじれば、マイルドなチーズクリームの甘みと、タコの塩味が口の中で渾然一体となり、やみつきになること請け合いです。
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タコをつまみに、地元の銘酒「醉心」を飲むのが三原流
- 三原酒にまつわる様々な逸話が、銘醸地としての証
- 三原で酒造りが盛んになったのは、戦国時代の知将・小早川隆景がこの地に城を築き、城下町が繁栄した頃からといわれています。江戸時代の初めには、当時主流だったアルコール度の低いにごり酒ではなく、すでに現代の清酒に近い酒が造られ、銘醸地として知られていました。
- 小早川隆景の死後、広島藩主としてこの地を治めた福島正則は、大変な酒好きで知られ、三原酒を愛飲していました。2015年の大河ドラマ『軍師官兵衛』でも、正則のところへ使いに来た黒田長政の家臣・母里太兵衛が、正則に大盃の酒を勧められますが見事に飲み干し、褒美に名槍「日本号」をもらって意気揚々引き上げるというシーンがありましたが、その時、飲まれていたのも正則が領国から取り寄せた三原酒といわれています。
また、正則は江戸の将軍家へ贈る献上酒にも三原酒を用いていましたが、ある時、献上酒を載せた船が航路を外れ、八丈島に流れ着いてしまいました。八丈島では正則とともに豊臣秀吉に仕え、関ヶ原の戦いに敗れてこの島へ流されていた宇喜多秀家が、積荷の三原酒をどうか分けてもらいたいと懇願したというエピソードも残されています。
このように三原は古くから銘醸地の誉れ高く、最盛期には10数軒もの酒蔵が軒を連ねていました。しかし、日本酒需要の減少に伴い、残る酒蔵は現在「醉心山根本店」の1軒のみ。醉心山根本店の銘酒「醉心」は、大正時代に全国酒類品評会で3年連続優等賞を受賞し、日本画の巨匠・横山大観が「1日に2升3合飲んでも飲み飽きることがない」と愛飲していたことが知られています。
歴史に名を残した人物にも愛された三原酒。数々の逸話に耳を傾けながら、名物「三原やっさタコ」をつまみに一献やるのが三原の夜の楽しみ方といえるでしょう。